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遠州流茶道月刊茶道誌「遠州」2025年8月号

遠州流茶道月刊茶道誌「遠州」8月号

2025年8月号

ほおずき

岩崎灌園『本草図譜』より

紙風船のような袋に朱い実が包まれているほおずき。日本でも古くから親しまれている植物です。

漢字で書くと「鬼火」といかにも妖しげな感じが漂いますが、ミステリアスな雰囲気がいかにもピッタリあらわされていると思うのは私だけでしょうか。ほかにも「酸漿」と難しい字もあてられていますが、これは中国で長い地下茎が「酸漿根(さんしょうこん)」という漢方薬として利用されてきたことに由来しています。

現在、ほおずき市などに並んでいる鉢植えや切花のホオズキは、鮮やかな朱橙色に染まったものが一般的ですが、江戸時代に愛宕神社ではじまった元祖ほおずき市では、色づいていないアオホオズキが売られていました。

実は、自生するホオズキが赤い実をつけるのは10月頃の秋も深まった頃(だから「鬼灯」は秋の季語なのですね)。わたしたちがよく目にする鮮やかに色づいた実は、四万六千日などのほおずき市の開催にあわせ成長促進剤等で調整されたものなのだそうです。

     

              

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