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森村宜高やまと絵

ギャラリーきほう展  

大和絵とは倭絵、やまと絵とも書き、平安時代には中国的な主題を描いた唐絵 (からえ)に対して、日本の風景や風俗を描いた絵を大和絵と呼びました。

森村宜高画伯プロフィール

1941年生まれ。やまと絵画家で森村記念館館長。昭和63年に名古屋市栄にあるやまと絵画家の森村宜稲、森村宜永旧宅を森村記念館として開館。平安絵巻の復元に30年来取り組み、これまで「吉備大臣入唐絵巻」「伴大納言絵巻」「信貴山縁起絵巻・尼公の巻」「平治物語絵巻」を再現。現在「源氏物語絵巻」を料紙づくりから手掛けている。やまと絵教室の「稲光画塾(名古屋/森村記念館)」「稲香画塾(東京/文京区)」を主宰。近年は東京日本橋と名古屋にて画塾展および復興支援やまと絵色紙チャリティー即売会を開催。月刊茶道誌「遠州」2021年8月4日8月号と9月号で「王朝の美 やまと絵の世界」を執筆。幕末のやまと絵が『復古大和絵』として世に認められるまでの森村宜稲の活躍と遣唐使のもたらした唐の文化とやまと化、江戸時代の田中訥言と近代のやまと絵について紹介している。

2021年8月20日から、やまと絵画家の森村宜高画伯の作品をギャラリーきほうオンラインにて限定販売いたします。

【1】やまと絵掛物『懸想文賣図』森村宜高作

こちらのやまと絵の掛物は、平安末期に恋文を梅の枝にさして持って使いする小姓がその後にはおみくじ売りとなり幕末には正月風物として流行したことを題材に描かれています。簡素ながら空白の背景にいろいろな情景が想像されるまさにやまと絵の真骨頂と呼ぶべき逸品です。

https://www.enshu-kiho.com/?pid=162380784

【2】やまと絵色紙『干支玩具』森村宜高作

「開運招福」の短冊に学問の神様の菅原道真公。丑歳の赤べこなど、縁起ものとして各地でつくられる玩具のいろいろが描かれています。

【3】やまと絵色紙『御所人形』森村宜高作

子供のころより大力であった金太郎には英雄伝説が幾多もあります。この絵では大きな金の鯛の飾りものを牽いており、力強さにあふれています。

【4】やまと絵色紙『日の丸兜』森村宜高作

安土桃山から江戸初期の武将であり生涯無傷の猛将として名高い加藤清正は戦いの神として全国で祀られました。慶長15年には名古屋城築城に参加している。加藤清正公のトレードマーク「長烏帽子形兜(ながえぼしなりかぶと)」。背丈が190センチもある大男であったという清正公が、この兜を被るとさらに大きく敵を圧倒したといいます。「天下猛将清正公兜」

【4】やまと絵色紙『牧牛図』森村宜高作

悟りに至る10の段階を描いた十牛図(牧牛図)には「自己」を牛の姿にして描かれていてます。これまで様々な十牛図が描かれ、真の自己の象徴である牛との一体化が描かれてきました。
牛を描くのであれば牧童と牛の図よりも、少女がゆっくりと笛を吹く様のほうが、ゆったりとのどかであるとの思いから、この絵には少女が牛に乗っています。

【5】やまと絵色紙『竹虎玩具』森村宜高作

大阪のくすりの町街道修町筋にある少彦名神社は病気平癒・健康成就の社として名高い神社で「神農」さんともよばれています。日本医薬総鎮守この神社は医療関係の方も多く参拝しています。短冊には「祈願家内安全無病息災」の祈願の文字が書かれています。

森村記念館

森村記念館は、やまと絵画家の森村宜稲氏、宜永氏が済んだ旧宅を一般公開し、明治から昭和にかけて人気を博したやまと絵を展示しています。また、日本古来の岩絵具を使うやまと絵をはじめ、宗実家元直門の茶道教室や、稼働、書道といった日本文化を学べる教室も開いています。

大和絵美術館 森村記念館 愛知県名古屋市東区東桜1-10-18 電話052-971-0456 開館時間:10時から17時 休館日:月曜・火曜・第二土曜・日曜